最近、既に社会人の方や、ここ1年、2年で社会人になった方、高校生などに、社会人になるまでに、どのような経験をするのがよいのか?と聞かれることが多く、その中で、自分の経験を書かせていただきます。
その前に、前段の話として、必ず質問がでる、「学生時代の成績」と、「学歴」についてですが、これは、個人的な意見なので、あまり参考にしないでほしいのです。
大切な事なので、もう一度、
個人的な経験上の意見です。
学生時代の勉強について
「学生時代の成績」についてですが、高校生までの勉強は、与えられる勉強であり、社会にでてからの学習とは異なりますので、ある程度の一般常識レベルがあれば、優秀な成績である必要はないと思います。
もしもIT業界で働く、または、エンジニアやマーケッターを目指すのであれば、数学はやっておいたほうがよいです。そして、デザイナーも数学の知識が必要だったりします。
弊社のロゴは、弊社のCorporateDesignAdviserである山崎氏に制作していただきましたが、制作過程において、様々な数式計算を利用して創られていました。久々に、π(パイ)を見ました。
(会社のホームページの企業理念をご覧ください。)
「学ぶ」ということ
「学歴」も、正直どうでもよいです。大学で学ぶことが専門的な事で、その延長線上に就きたい仕事があるのであれば、学ぶ意味と意義はあると思います。これは、専門学校も、同様です。
なぜ?学歴が関係ないか?それは、上記にも書きましたが、目的のない学習は、時間の無駄遣いでしかないと思っています。
1日24時間、100歳まで生きたとしても、時間は有限です。
そのなかで、自分の人生においてどのような目標や目的があって、それに対してどのような事を学べばよいのか?が、決まってきます。
これは、よく言われる、「課題解決能力」の基礎となる部分です。
社会人になってから、どうやって勉強すればよいのか?解らないって、いう人。結構います。
以前のブログでも記載しましたが、社会人になっても、常に学ぶことは重要です。
どうやって学ぶのか?を身につけることが、社会における自分自身の価値を決めることになります。
新社会人が経験すべきこと
さて、やっと本題ですが、新社会人が経験したほうがよいこととしては、
1.様々な土地を見る・知る。
2.家事をすべてこなせるようになる。
3.様々なイベントに参加する。
「様々な土地を見る・知る。」ということは、「多角的な視点や物事に対する柔軟性」を身につけるのに、非常に重要だと考えます。
私は、中学生になるまでに、親の仕事の関係で、様々な地域で育ちました。南は九州から、東京まで。ある意味、故郷と呼べるところはありません。
そして、新社会人になったばかりで、いきなり札幌勤務。それまでは一人暮らしもしていなかったので、新社会人になり、東京から札幌へ。更にはじめての一人暮らしでした。
しかし、幼いころから様々な土地の文化に触れてきた事が役立ち、新たな生活も、スムーズに馴染むことができました。
また、IT業界において非常に重要なのが、顧客やその先の人の事を理解することです。
もっと言えば、顧客の立場になりきることが大切です。
例えば、日本市場は、国内だけでも様々な地域特性が存在しています。
気候も違えば、食文化も違う。
これらを知識としてだけでなく、体感すること。
そのためには、旅行でもよいので、様々な土地の文化や人々に触れておく。これは、必ず役にたちます。
次に、家事についてですが、これも、「様々な土地を見る・知る」事と同様な部分もありますが、一人の社会人として確立した生活を送る。ためには非常に重要です。
家事といっても、年金、健康保険など、社会人としての知識も必要です。
経営者になる人間が知っておくべきこと(https://www.xcrat.biz/entry/560)でも記載しましたが、簿記の知識は、お金の管理にも役立ちます。
ITというのは、課題解決型」の仕事がとても多いです。
そのためには、一般的な生活を、自分自身でおくる。という、一見、当たり前のことですが、これを経験していないと、課題を理解することさえできません。
そして、自分自身で家事を行い一人でしっかりと生活していく。ということは、周りの人への感謝の気持ちも芽生えます。
親への感謝だけでなく、友人、知人への感謝と、人と何かを成し遂げる。大切さにも、気づくことができるようになると思います。
「人は、人がいるから、成り立っている。」
当たり前ですが、自分は常に意識するようにしています。
最後に
「様々なイベントに参加する」ですが、新型コロナの影響で、様々なイベントが中止となっていて、なかなか参加が難しい、更にはイベント開催も難しい状況ではありますが、やはり、オンラインではなく、リアルなイベントへの参加が大切だと思います。
オンラインでは、目的がないと相手と意思疎通がしづらいですが、リアルなイベントでは、「なんとなくなコミュニケーション」ってのが、存在します。
誰もがいう、コミュニケーション能力ですが、自分も、それほど得意なほうではありません。
しかし、様々な人とコミュニケーションをとる。ということは、私にとっては、非常に重要な事です。
「他人の経験を自分の経験に」
私自身、やりたいことが、沢山あります。しかし、全てを行うことはできません。
そのなかで、人生における優先順位に従い、時間の限り、体感する。
そして、それでも足りない部分を、他人の経験から知識として吸収する。
これができるようになると、経験値が、圧倒的に早く広く蓄積できます。
そして、経験値は、社会人として数年後におとずれる壁。みたいなものを打ち破るのに、役立ちます。
最後に、今回このブログを書いていて、感じたこととして、「体感する」って事は、非常に重要だと、改めて感じました。
この「体感」を一つでも多く積んでいく。
迷ったら進む。悩んだら、進む。とにかくやってみる。これが、一番大切なことかもしれません。