IoTとは、
人とモノを結びつける仕組みである。という簡単な説明文をよく目にしますが、私のIoTに対するイメージは、
データの集約のための一つの手段である。
というイメージがあります。
最近では、様々なモノに、センサーが取り付けられて、それらを数値化し、ネットワークを通して、共有していく。といった事が試されています。
例えば、洗濯機・冷蔵庫・掃除機などをはじめとした、家電から、
ベッド、椅子、窓など、インテリア家具などが、全て数値化されて、その変化をモニタリングできるようなものがあります。
特に、ヘルスケアの分野では、数年前から、様々なセンサーをとりつけて、それらを数値化し、活用しよう。という動きがあります。
数年前に、登場した、AppleWatchも、その代表例です。
http://www.apple.com/jp/watch/
その他、アディダスや、ナイキをはじめとした、スポーツメーカーも同じようなものをリリースしています。
しかし、これらが、あまり普及が進んでいない一番の要因は、データを集めてどうするのか?が、明確でない。事です。
重要な事なので、もう一度言います。
「IoTで収集したデータをどう活用するのか?が明確でない。」
例えば、ヘルスケアで一番人気の高いテーマは、「ダイエット」です。
私自身も、スマホと連動する体重計を買ってみたり、毎日の活動量を測ってみたりと色々とやってはみました。
しかし、続かないんです。
何故か?
理由は、簡単で、自分が行っていることが、正しいのか?間違っているのか?が、数値から判断ができない。という事です。
これは、IoTに限らず、ビックデータと呼ばれるものも含め、世の中で、大きく勘違いされている部分だと思います。
データを集めること。というのは、非常に大切です。
集めなければ、そこに何があるのか?探すことさえできないので。
しかし、その集めたデータを、どう活用するのか?にフォーカスをあてたサービスというのは、未だにありません。
そこが、データビジネスの大きな課題であり、本来、取り組むべき部分でもあります。
少し会社の紹介になってしまうかもしれませんが、LogPoseという会社では、この部分に切り込んでいきたいと思っています。
以前のブログにも書きましたが、今は、データ基盤をつくる。といった部分に世の中が注視している部分だと思います。
この次のステップである、データをどう活かすか?
この方程式の回答には、ディープランニングやAIといったものもあるでしょうし、もっとアナログ的な答えもあります。
さらに言えば、人的な部分での答えもいくつもあると思います。
大切なのは、
データを集めただけでは、意味がない。
IoTを本当に普及させようと思ったとき、ビックデータを本当に意味のあるものにしようと思ったとき、
データを集めた先の市場をしっかりと作り上げていく事が、大切なことだと非常に感じています。