弊社では、ほとんどの業務を、社員のみで実施しています。(一部、アルバイトや派遣社員、パートナー企業にアウトソースしているが)

企業成長を加速させるには、外部リソースや外注を増やして、受注量を増やす。という方法もあると思います。
更に、コスト面においても、その方がメリットがあるケースも、多々あります。

目先の利益だけを追求する場合、その方が、経営として正解なのかもしれません。

その最たる例が、オフショア開発です。

弊社は、ブリッジを頼まれる事はあっても、弊社の開発業務を、外部に委託することは、ほとんどありません。
一部の、信頼できるパートナー以外には、外部に委託しない。

これは、モノづくりを基本と考えれば、至極当然の事なんです。

  オフショア開発のメリットとデメリット

では、実際に、オフショア開発を数多く経験してきた立場といて、メリット・デメリットは、なんなのか?といいますと、


このなかで、注視したい点は、

・ノウハウの蓄積

です。
日本だけでなく、世界中の伝統的な資産のほとんどが、ノウハウの蓄積によって生みだされたものです。
これは、どの業界にも通じるところで、スポーツであっても、様々な結果や経験から、新しいものがうまれてきます。

だからこそ、ノウハウを蓄積する。ということは、非常に重要ですし、それこそが、本来、企業の価値である。と考えます。

しかしながら、現状の企業の価値の評価において、このような評価軸は、ほとんど存在していません。

  ノウハウの流出とその先にあるもの

30年前と現代の製造業の現場をみても、一目瞭然かと思います。
海外に工場を移転させることで、そのノウハウは、当然現地の人々に引き継がれていきます。

結果として、本社には、何が残るのでしょうか?

~時すでに遅し~

で、片付けれるほど、単純な事ではなく、コストや目先の利益を追求した結果、自分達の将来の価値を下げてしまう。という。結果になってしまった。

まして、これを主導していたのが、国であったり金融機関であったり、株主であったり。

本当に、企業が存続すべき理由とは、なんなのか?ってなってしまいます。

  企業の成長と次世代のためにできること

オフショア開発を全面否定しているわけではありません。
ただ、国という単位で、物事を見たときに、国の成長の妨げになっているのは、誰もがわかっていることです。

ーエンジニア不足ー

だから、オフショアを利用する。というのは、あまりに安易ですし、短絡的です。

当社は、開発会社であり、マーケティング会社でもあり、コンサルティング会社でもあり、サービス提供を行う会社でもあります。
様々な業務を行うには、様々な人のスキルのかけ合わせが必要であり、日々、挑戦です。

これらの挑戦の過程や結果は、一つ一つが、ノウハウであり、資産でもあります。
そして、それらを社内で、伝えていくことは、次の世代へのプレゼントでもあると考えています。

次の世代の人々は、それをどう受け取り、どう活かしていくか?で、次世代をよりよくしてもらう。
それが、本来、人や企業に課された役割であると考えます。

  新しい形のオフショア開発も

最近では、企業のノウハウを日本国内で学んでもらって、それを現地の法人で、現地向けのサービスとして展開する。といった形もあります。

昔からあるのでは?

と思うかもしれませんが、このからくり。がよく考えられてて、ノウハウを学ぶ際のコストは、全て現地法人が支払っている。更に、現地でのサービス展開の際のマージンをとっている。

要は、ノウハウプラットフォームの輸出。です。

この方式は、秩序型の日本企業には、とても良い方法だと思います。
日本という風土は、海外からみて、実証実験の場として、とても有益であり、双方にメリットがあると考えます。