昨年末に、ビジネスコンテストに出場しました。
最終選考に残ったものの、優勝はできませんでした。
私たちは、これからの教育や学びを変えるITサービスの提供という新たな自社サービスのプレゼンを行いました。
その際に、審査員から言われた一言。
「無料では使えないの? 無料でばらまいた方が認知は早いよ。」
私は、びっくりしました。未だにこういった考えの経営者や人が、コンテストで審査員をやったり、ITとは、なんぞや。と語ったりする。
以前にも、書きましたが、私は、「SEO対策」という言葉が嫌いです。
正確には、「SEO対策」という名のモノと、コンサルティングをしたり、商材として商売を行っている事に、嫌悪感を抱いています。
元々検索エンジンとは、キーワードに対するアクセス数や、近しい情報を届ける手段として、様々なエンジンがありました。
SEO対策は、HPやメディアを構築するうえで、ルールに則った対策を実施する程度のものだと、個人的には思っています。
それは、ITに係る者として、WEBのマナーだと思っています。
Googleも、様々な悪質なSEO対策の取り締まりを行っていますが、いたちごっこな部分もあります。
そして、未だに、商工会議所や自治体などでは、「SEO対策」なる講座を、経営者向けに開いているという始末。
話は、それましたが、WEBサービスを無料で提供するって、なんなんでしょうか?
何カ月もかかってアイデアをまとめ、開発してきたものを無料で、提供する。それって、ボランティアですか?
これって、未だに、当たり前のように考えている人って、多くないですか?
例えば、あなたが使っているスマホで、完全に無料のアプリってどの程度使っていますか?
企業の業務システムで、無料のものを使っている企業は、どの程度いるんでしょうか?
よくあるパターンですが、
「初月無料です。」
確かに、試しに使ってみたいという事はあると思います。
化粧品のサンプル品と一緒ですよね。
ただ、永久的に無料なものって、本当に、あなたにとって必要なものなんでしょうか?
無料でしか使えない。ということは、そのサービスや情報に、あなたは価値を感じない。ということです。
WEBサービス、システム、アプリは、様々な用途で開発されます。
最近では、AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,AI,
どこでも、なんでも、自動化や効率化することが、AIと呼ばれていますが。
WEBサービスやシステムは、人々の行動・作業・仕事などを、効率化・自動化するための道具です。
効率化や自動化することによって、人の記憶や知識、経験だけでは足りないものを、補うためのものです。
人が8時間かけて行っていた作業を、システムなら10分で終わるとします。
それだけで、人件費がうくんです。
人の記憶は、あいまいです。
1000枚の名刺を記憶している人なんて、そうそういないと思います。
そのために、名刺アプリです。
これら全ては、自分・仕事のための道具です。
それを無料で。っていう考えが、そもそもおかしいんだと思います。
ITやWEBの世界では、広告を上手く利用して、サービスを無料で提供してきた。という歴史があります。
結果として、WEBサービス・アプリ=無料という概念をうえつけてしまったのは、IT業界の人達なのかもしれません。
最近、新聞社のネットメディアは、有料化が進んでいます。
自分からしたら、当然の事だと思います。
元々、新聞は有料だったのに、何故ネットになると無料になる??? 当たり前の疑問です。
情報は、有料です。
これは、本であったり、昔から当たり前の事なんです。
無料で集客したWEBサービスは、結局は長く続かない。
本当にそのサービスを利用したい人は、お金を払います。
これは、ITに限らず、商売として当たり前のことです。
今一度、IT業界の人は、商売の基本にかえってみては?と思います。
そして、利用する側の人は、「もの」・「こと」の価値に対する対価をしっかりと払っていかないと、
将来、自分の首を絞めかねません。